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小川軽舟―ベスト100 (シリーズ自句自解 1)

, 小川 軽舟

によって 小川 軽舟
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必読入門書俳句はこうして生まれる。 欲しかった一冊。 初句索引に加え、「教えられること」を書きおろしています。 入門書としては必須アイテムのシリーズの待望の第二弾!001より「水たまり踏んでくちなし匂ふ夜へ」 昭和六十一年、二十五歳の私は「鷹」に入会し藤田湘子に師事した。これは「鷹」の中央例会に初めて出席したときの句だ。今の私にこんなナイーブな句は書けそうにない。未知の世界へ飛び込んでゆく気分の甘美なこと。水たまりをよけずに敢えて踏んだところが若さなのだろう。句会が終わると、新顔の私を見つけた湘子から、「会費は俺が出してやるから懇親会について来い」と声をかけられた。昭和六十一年作。 (『近所』)
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「偶数は必ず割れて春かもめ」「泥に降る雪うつくしや泥になる」先日、偶然出会ったこれらの句に衝撃を受けて本書を手に取った。「天体のわたる曲線林檎置く」も僕のお気に入りだが、ここに挙げたような超感覚的でいて同時に視覚的でもある魅力的な句の他にも、サラリーマンとしての日々、家庭生活、食の楽しみ、社会の世相など、かなり歌題は多岐に渡る方である。市井の生活者としての日々を大切にされているのだろうが、そういう点では小林一茶のような広がりも感じる俳人だ。先の震災後に句風が変わったとご本人も言っているので、少し昔の本だけに鮮度という点で星は一つ削った。が、著者のプロフィール、俳句との出会いと出版当時までの歩み、創作の背景や狙いがまとめられた本書は、僕のような入門者には大変参考になる。

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