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fMRI

, 福山秀直

によって 福山秀直
3.6 5つ星のうち 1 人の読者
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内容紹介 推薦の言葉 この 『fMRI 原理と実践』は有用な内容のつまった非常に優れた本であり,初心者でも これを精読して実践を重ねれば,fMRIの分野で殆どexpertといえる実験計画者になれ ると思われる。磁気共鳴現象・MRIとその信号の取得法から始まり,BOLD効果・血 管系と神経系との連結・fMRI実験法とデータの統計的扱い・resting stateの機能活動 から見られる機能ネットワークと,fMRIで理解すべき事柄が詳しく論じられている。 脳機能活動を通してヒトの心理活動などの人間行動の脳表現を求めようとするfMRI では,導入されてから4半世紀が過ぎたBOLD法ではあるが,それをベースにしたア プローチが未だほとんどである。それ故,本書でもこのBOLD法が主対象となってい るのは理解できる。BOLDに関する説明も詳しく,その長所短所,その意味するとこ ろを理解して研究に当たる事への助けになる。 この本を読んでいると,いろいろなトピックスで見る丁寧な説明は納得のいく良い 授業をうけているように思えるであろうし,この点あの点とそのトピックスでのサイ エンスの疑問・質問が読者の頭の中に湧いてくるであろう。所々に出てくる“Thought Question"にも同様な疑問をよく見ると思う。著者達の思考の進展も斯くあろうと推 測しながら諸説明が進んでいくのをたどるのは読書欲を誘うであろう。 神経活動とBOLD効果の関係はfMRIの中心的問題である。BOLD信号がどの様な 神経系活動に付随しておきるものかについての種々の可能性と現在での一般的理解の説 明がなされ,神経活動と応答する血管系との連動メカニズムにはよく唱えられているも のなどと共に,現在において未解決の問題点なども示されていると見受けられる。 fMRIの信号はMRI信号にあるいろいろなノイズに較べ小さくて測りにくいにもかか わらず,これまで成されてきたfMRIの進展が目覚ましいのは,データの統計的処理が 一般化されてその解析法がいろいろな分野の研究者にも容易に手が届くようになった故 である。本書では,その統計処理の初歩的なものから始まり,種々の方法的問題を解決 してfMRI測定の目的とする結果獲得にせまる最近の多様なアプローチなどがかなりの スペースを使って説明されている。ここからは大変有用な知識が得られると思う。 BOLD法の最大の欠点は数十から数百秒で進む神経のグループ活動に対して数秒に もなる大変遅い応答速度である。もっとも,この遅さ故に応答信号が積分されて測定に 掛かっているともいえる。この遅い応答をEEGやMEGといった速い信号と合わせる ことで機能活動のダイナミックスを測る努力はなされているが,未だ更なる進展が必要 である。MRIでその様な速い信号を捉えようとする努力は本書の著者を含め多くの研 究者によって払われてきたが,未だ有用なものは出てきていない。磁気共鳴に現れそう な局所的神経活動の電磁現象・その他の直接的物理現象は小さすぎるといわれている。 fMRIを論ずる本書ではこの点についての議論はなされていないのは当然であろう。 とも角,本書はfMRIについての教科書として非常にすぐれており,更にその先に進 む読者には本書で引用されている研究報告を通して専門的知識の習得や新たな研究手段 の開発への道の探索も可能になると信じる。 東北福祉大学感性福祉研究所 特任教授 小川誠二 出版社からのコメント 【脳科学研究者必備のオンリーワンテキスト日本語版が完成! 】 fMRI(機能的磁気共鳴画像法)のスタンダードテキスト。撮像原理から説き起こし、実践応用まで網羅。実験デザインや統計解析を踏まえ、どのようにデータを得て、かつ実験・研究を進めるかを、実験例を多用し説明。重要概念や鍵となるトピックを解説したボックスと豊富なカラー図版を配し、重要用語の解説も充実。脳の研究に関わる倫理的な問題についても言及。初学者から専門研究者まで必携必備の書。 著者について 監訳:福山秀直(京都大学学際融合教育研究推進センター特任教授)
ファイル名 : fmri.pdf
fMRIを読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
一通りMRIの原理から実験デザイン、アーチファクトの原因に至るまで書かれた非常に良いテキスト。ただ、SPM等のツールの解析手順に関する解説書とは違い、これを読んだからといって手っ取り早く解析を始められる訳では全くない。どちらかというと、一度ブラックボックス状態で解析を行ってきた人が、理解を深めるための本である。

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